【Psycholo Mag Vol.399】心理学理論・方法
おはようございます。Psycholo Mag編集部です。
朝日とともにお届けする本日のテーマは「心理学理論・方法」。統計手法から臨床診断まで、心理学の根幹を支える5つの研究をご紹介します。
因子分析の最適化、ゲーム依存の測定、潜在マルコフモデルによる動的評価、構造方程式モデリングの次元問題、そしてADHDの衝動性指標——一見すると専門的なテーマばかりですが、いずれも「人の心をより正確に理解するための道具」を磨き上げる営みです。
あなたが心理学の研究者であれ、臨床家であれ、単なる好奇心の赴くままであれ、これらの論文は私たちの測定方法の精度を高め、診断の信頼性を強化する工夫に満ちています。
理論と実践の交差点で輝く、今朝の5本です。
Maximum Softly Penalized Likelihood in Factor Analysis
Philipp Sterzinger, Ioannis Kosmidis, Irini Moustaki
Sterzinger, P., Kosmidis, I., & Moustaki, I. (2026). Maximum Softly Penalized Likelihood in Factor Analysis. Psychometrika. https://doi.org/10.1017/psy.2026.10092.
この論文は、因子分析という統計的手法における推定の問題に取り組んでいます。因子分析は多くの変数の背後にある少数の潜在的な共通要因を見つける方法です。通常、最大尤度法という推定方法を使いますが、時々パラメータ空間の境界に推定値が現れ、負の分散など不合理な値が生じます(Heywood……
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購読して続きを読むDevelopment of a Short Symbol-Based Screening Instrument for Internet Gaming Disorder: The Inclusion of Videogame in the Self (IVS) Scale for Children and Adolescents
Sonja Kewitz, Sebastian Brand, Sabine Windmann, Katajun Lindenberg
Kewitz, S., Brand, S., Windmann, S., & Lindenberg, K. (2026). Development of a Short Symbol-Based Screening Instrument for Internet Gaming Disorder: The Inclusion of Videogame in the Self (IVS) Scale for Children and Adolescents. Assessment. https://doi.org/10.1177/10731911261427104.
この論文は、子どもと思春期の若者におけるインターネットゲーム障害(IGD)を簡単にスクリーニングするための新しい測定ツール「IVS尺度」を開発・評価した研究です。IVS尺度は、自分自身とビデオゲームがどの程度一体化しているかを絵で測る5つの質問からなります。189人の子どもと若者……
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購読して続きを読むA Latent Markov Model for Noninvariant Measurements: An Application to Interaction Log Data From Computer-Interactive Assessments
Hyeon-Ah Kang
Kang, H.-A. (2025). A Latent Markov Model for Noninvariant Measurements: An Application to Interaction Log Data From Computer-Interactive Assessments. Psychometrika, 90(4), 1481-1505. https://doi.org/10.1017/psy.2025.10029.
この論文は、コンピュータを使った教育評価から得られるログデータを分析する方法についての研究です。従来の潜在マルコフモデル(LMM)は、すべての問題が同じ影響力を持つと仮定していますが、実際には問題によって難易度や特性が異なり、それが測定結果に影響を与えます。著者は、この問題を解決……
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購読して続きを読むExploratory structural equation modeling and the curse of dimensionality
Tra T. Le, Jeroen K. Vermunt, Nicola Ballhausen, Katrijn Van Deun
Le, T. T., Vermunt, J. K., Ballhausen, N., & Van Deun, K. (2026). Exploratory structural equation modeling and the curse of dimensionality. Behavior Research Methods, 58(3). https://doi.org/10.3758/s13428-026-02960-y.
この論文は、心理学や行動科学の研究で直面する「次元の呪い」という問題に対する新しい解決方法を提案しています。現代の研究では、大量のデータを集めることが増えていますが、調査対象者の数が少ないのに測定項目が非常に多い場合、従来の統計分析手法がうまく機能しません。本論文の著者たちは、こ……
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購読して続きを読むIndicators of Impulsivity in Routine Clinical Assessment of Adult ADHD
Hui Dong, Anselm B.M. Fuermaier, Janneke Koerts, Gerdina H.M. Pijnenborg, Nana Guo, Ragnar Schwierczok, Norbert Scherbaum, Bernhard W. Müller
Dong, H., Fuermaier, A. B., Koerts, J., Pijnenborg, G. H., Guo, N., Schwierczok, R., Scherbaum, N., & Müller, B. W. (2025). Indicators of Impulsivity in Routine Clinical Assessment of Adult ADHD. Assessment. https://doi.org/10.1177/10731911251365744.
この研究は、大人のADHD(注意欠陥・多動性障害)における「衝動性」がどのような構造を持っているかを調べたものです。衝動性とは、よく考えずに行動してしまう傾向のことですが、研究者たちはこれが単純な一つの特性ではなく、複数の異なる側面から成り立っていると考えました。654人の大人を……
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