レガシー論文

【Psycholo Mag Vol.492】レガシー論文

おはようございます。Psycholo Mag編集部です。

本日のレガシー論文特集では、心理学の歴史に刻まれた5つの傑作をお届けします。自己概念がパフォーマンスに与える影響、自己効力感が認知発達を導く仕組み、そして私たちがなぜ「今すぐ」を選んでしまうのか——時間割引の謎まで。さらには、微かな刺激が脳に起こす不思議な変化、そしてトラウマがいかにして心に根付くのかという認知モデルまで。

一見難しそうに思えるかもしれませんが、ご安心を。これらは単なる学術用語の羅列ではなく、皆さんの日常の選択や感情、そして成長を科学的に解き明かす鍵なのです。心理学の巨人たちが示した知見を、朝のひと時で味わってみませんか?

Reciprocal Effects of Self-Concept and Performance From a Multidimensional Perspective: Beyond Seductive Pleasure and Unidimensional Perspectives

Herbert W. Marsh, Rhonda G. Craven

Marsh, H. W., & Craven, R. G. (2006). Reciprocal Effects of Self-Concept and Performance From a Multidimensional Perspective: Beyond Seductive Pleasure and Unidimensional Perspectives. Perspectives on Psychological Science, 1(2), 133-163. https://doi.org/10.1111/j.1745-6916.2006.00010.x.

この論文は、自分自身についての認識(自己概念)と学業成績の関係について研究しています。重要な発見は、「自己評価が高い」というざっくりとした評価よりも、「数学が得意」「読書が好き」といった具体的な領域ごとの自己評価の方が、実際の成績と強く関連しているということです。著者たちは、学業……

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Perceived Self-Efficacy in Cognitive Development and Functioning

Albert Bandura

Bandura, A. (1993). Perceived Self-Efficacy in Cognitive Development and Functioning. Educational Psychologist, 28(2), 117-148. https://doi.org/10.1207/s15326985ep2802_3.

この論文は、バンデューラが「認知発達と機能における自己効力感の役割」について論じたものです。自己効力感とは、自分が何かをできるという信念のことです。論文では、この信念が4つの方法(認知、動機づけ、感情、選択に関するプロセス)を通じて機能することを説明しています。重要なポイントは、……

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Discounting of Delayed Rewards: A Life-Span Comparison

Leonard Green, Astrid F Fry, Joel Myerson

Green, L., Fry, A. F., & Myerson, J. (1994). Discounting of Delayed Rewards: A Life-Span Comparison. Psychological Science, 5(1), 33-36. https://doi.org/10.1111/j.1467-9280.1994.tb00610.x.

この研究は、子ども、若い大人、高齢者という3つの年代グループを対象に、「今すぐもらえるお金」と「後でもらえるお金」のどちらを選ぶかを調べたものです。後でもらえるお金の金額は同じで、待つ期間を変えて実験しました。結果、全ての年代で『遅延割引』という現象が見られました。つまり、待つ期……

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The More or Less Startling Effects of Weak Prestimulation

Frances K. Graham

Graham, F. K. (1975). The More or Less Startling Effects of Weak Prestimulation. Psychophysiology, 12(3), 238-248. https://doi.org/10.1111/j.1469-8986.1975.tb01284.x.

この論文は、弱い先行刺激が人間の驚愕反射(スターリング反応)にどのような影響を与えるかを調べた研究です。驚愕反射とは、予期しない大きな音や光に対して、無意識のうちに体が反応する現象のことです。研究者のグラハムは、弱い刺激を先に与えてから強い刺激を与えるという実験パラダイムを使うこ……

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A cognitive model of posttraumatic stress disorder

Anke Ehlers, David M. Clark

Ehlers, A., & Clark, D. M. (2000). A cognitive model of posttraumatic stress disorder. Behaviour Research and Therapy, 38(4), 319-345. https://doi.org/10.1016/s0005-7967(99)00123-0.

この論文は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)がなぜ長期間続くのかを説明する認知モデルを提案しています。通常、トラウマを経験した人の多くは数ヶ月で回復しますが、一部の人は症状が何年も続きます。この論文によると、PTSDが持続するのは、患者が「今でも自分は危険な状態にある」という脅……

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