【Psycholo Mag Vol.535】レガシー論文
おはようございます!Psycholo Mag編集部です。
本日のカテゴリーは「レガシー論文」—心理学の歴史に刻まれた、今なお輝き続ける名作たちをご紹介します。時が経っても色褪せない知見、むしろ時代を超えて深く理解できる傑作揃いです。
心臓の鼓動が心の状態を教えてくれる「心拍変動」の秘密、女性科学者たちが直面する独特の課題、幸福を極めた人々の共通点、認知機能検査の意外な落とし穴、そして同期が生み出す協力の力—五つの視点から、人間の心と行動の本質に迫ります。
どれも「へえ、そっか」では済まない、あなたの人生観を少し揺さぶるかもしれない論文たち。朝日を浴びながら、心理学の深い森へご案内します。さあ、一緒に学びましょう。
The utility of low frequency heart rate variability as an index of sympathetic cardiac tone: A review with emphasis on a reanalysis of previous studies
Gustavo A. Reyes del Paso, Wolf Langewitz, Lambertus J. M. Mulder, Arie van Roon, Stefan Duschek
del Paso, G. A. R., Langewitz, W., Mulder, L. J. M., van Roon, A., & Duschek, S. (2013). The utility of low frequency heart rate variability as an index of sympathetic cardiac tone: A review with emphasis on a reanalysis of previous studies. Psychophysiology, 50(5), 477-487. https://doi.org/10.1111/psyp.12027.
この論文は、心拍変動(HRV)の低周波成分(LF)が交感神経の活動を示す指標として適切かどうかを検討した重要なレビュー研究です。従来、多くの研究者がLFを交感神経活動の指標として、またLFと高周波成分(HF)の比率を自律神経系全体のバランスを示す指標として使用してきました。しかし……
この論文の解説の続きとキーワード解説は、メールマガジン購読者向けのコンテンツです。
購読して続きを読むUnderstanding the science experiences of successful women of color: Science identity as an analytic lens
Heidi B. Carlone, Angela Johnson
Carlone, H. B., & Johnson, A. (2007). Understanding the science experiences of successful women of color: Science identity as an analytic lens. Journal of Research in Science Teaching, 44(8), 1187-1218. https://doi.org/10.1002/tea.20237.
本研究は、科学分野で成功した女性有色人種15名の大学から大学院、そしてキャリアにかけての経験を調査し、「科学アイデンティティ」という概念を用いて分析しました。科学アイデンティティとは、個人が科学をどのように理解するか、そして社会がそれにどのような意味を与えるかの両方を説明するモデ……
この論文の解説の続きとキーワード解説は、メールマガジン購読者向けのコンテンツです。
購読して続きを読むVery Happy People
Ed Diener, Martin E.P. Seligman
Diener, E., & Seligman, M. E. (2002). Very Happy People. Psychological Science, 13(1), 81-84. https://doi.org/10.1111/1467-9280.00415.
この研究は、非常に幸せな人々の特徴を明らかにするため、222人の大学生を対象に調査しました。最も幸せな上位10%の人々と、平均的な幸せさの人々、そして不幸な人々を比較したところ、幸せな人々は社交的で、恋愛関係を含む人間関係が充実していることが分かりました。また、外向性が高く、協調……
この論文の解説の続きとキーワード解説は、メールマガジン購読者向けのコンテンツです。
購読して続きを読むLimits of the ‘Mini-Mental State’ as a screening test for dementia and delirium among hospital patients
James C. Anthony, Linda LeResche, Unaiza Niaz, Michael R. Von Korff, Marshal F. Folstein
Anthony, J. C., LeResche, L., Niaz, U., Von Korff, M. R., & Folstein, M. F. (1982). Limits of the ‘Mini-Mental State’ as a screening test for dementia and delirium among hospital patients. Psychological Medicine, 12(2), 397-408. https://doi.org/10.1017/s0033291700046730.
この研究は、認知症と譫妄(せんもう)のスクリーニング検査として広く使われている『ミニメンタルステート検査(MMSE)』の有効性と限界を調べたものです。病院の一般病棟の患者を対象に、精神科医による臨床診断を基準として、MMSEの性能を評価しました。結果として、MMSEは認知症と譫妄……
この論文の解説の続きとキーワード解説は、メールマガジン購読者向けのコンテンツです。
購読して続きを読むSynchrony and Cooperation
Scott S. Wiltermuth, Chip Heath
Wiltermuth, S. S., & Heath, C. (2009). Synchrony and Cooperation. Psychological Science, 20(1), 1-5. https://doi.org/10.1111/j.1467-9280.2008.02253.x.
この論文は、集団内で同期的な活動(行進、合唱、ダンスなど)を行うことが、協力行動を促進するメカニズムを調査しています。研究チームは3つの実験を通じて、同期的に行動する人々が、その後の経済ゲームでより協力的になることを発見しました。興味深いことに、この効果は必ずしも肯定的な感情が生……
この論文の解説の続きとキーワード解説は、メールマガジン購読者向けのコンテンツです。
購読して続きを読む続きはメールマガジンで
Psycholo Mag は、最新の心理学論文を毎朝わかりやすい日本語解説でお届けするメールマガジンです。
購読すると全ての解説・キーワード解説・バックナンバー全文をお読みいただけます。