【Psycholo Mag Vol.341】感情・生理心理学
おはようございます。Psycholo Mag編集部です。
感情は私たちの心身を駆け巡る電気信号であり、瞳孔の震えであり、脳波の躍動です。けれども、その複雑な仕組みを理解することは、科学者たちにとって今なお大きな挑戦。本日のVol.341では、感情と生理心理学の最前線から5つの知見をお届けします。
感情構造の測定方法から、脳波のニューロフィードバック、そして抑うつと報酬学習の関係性まで——私たちの心はどのようにして外界に反応し、意思決定を行っているのか。さらに衝動性や認知柔軟性といった個人差が、脳状態にどう刻み込まれているのか。科学の眼を通して、あなた自身の「内側の世界」を覗いてみませんか?
複雑な主題ばかりですが、ご一緒に丁寧に紐解いていきます。朝の一杯とともに、心と脳の秘密に迫る時間をお楽しみください。
Investigating the Structure of Emotion: Tools, Pitfalls and Recommendations
Chujun Lin, Yanting Han, Umit Keles, Yue Xu, Junsong Lu, Ruoying Zheng, Ralph Adolphs
Lin, C., Han, Y., Keles, U., Xu, Y., Lu, J., Zheng, R., & Adolphs, R. (2025). Investigating the Structure of Emotion: Tools, Pitfalls and Recommendations. Affective Science, 6(4), 726-744. https://doi.org/10.1007/s42761-025-00337-6.
この論文は、人間の感情がどのような構造をしているのかを理解するための研究方法を検討しています。私たちは喜び、悲しみ、怒りなど、数百の言葉で感情を表現していますが、実際には少数の基本的な次元や категоリーに整理できると考えられています。しかし、研究者たちの間でこの基本構造が何……
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購読して続きを読むSpontaneous Modulation of Standard
EEG
Frequency Bands During a Neurofeedback‐Like Task
Jacob Maaz, Véronique Paban, Laurent Waroquier, Arnaud Rey
Maaz, J., Paban, V., Waroquier, L., & Rey, A. (2025). Spontaneous Modulation of Standard
この研究は、脳の活動を改善するために使われる「ニューロフィードバック」という治療法がどのように機能するのかを調べたものです。健康な若い成人が、サイズが変わる円を見つめるという実験を行いました。研究者たちは、脳波(EEG)の特定の周波数帯域がどのように変化するかを観察しました。結果……
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購読して続きを読むLinks Between Altered Feedback Learning and Symptoms of Depression: Insights From the
FRN
and Feedback‐Locked
N170
Madita Röhlinger, Julian Vahedi, Christian Bellebaum
Röhlinger, M., Vahedi, J., & Bellebaum, C. (2026). Links Between Altered Feedback Learning and Symptoms of Depression: Insights From the
この研究は、うつ病と学習能力の関係を脳波測定を通じて調べたものです。私たちは日常生活で何かを学ぶとき、すぐにわかる結果(即座的フィードバック)と、後になってわかる結果(遅延フィードバック)から学びます。研究チームは、45人の参加者に学習課題を行ってもらい、その際の脳活動を測定しま……
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購読して続きを読むTime-varying brain state dynamics in trait impulsivity and anxiety: An HSMM analysis of resting-state fMRI
E Young Jung, M Justin Kim
Jung, E. Y., & Kim, M. J. (2025). Time-varying brain state dynamics in trait impulsivity and anxiety: An HSMM analysis of resting-state fMRI. Social Cognitive And Affective Neuroscience, 20(1). https://doi.org/10.1093/scan/nsaf109.
この研究は、衝動性と不安という2つの性格特性が脳活動にどのような特徴をもたらすのかを調べたものです。研究者たちは隠れセミマルコフモデル(HSMM)という統計的手法を使って、安静時のfMRI脳画像データを分析しました。56人の健康な参加者を、高い衝動性を持つグループ、高い不安を持つ……
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購読して続きを読むThe Interplay Between Tonic and Phasic Pupil Activity and Cognitive Flexibility and Stability
Anna Mini Jos, Andrew Westbrook, Sophia LoParco, A. Ross Otto
Jos, A. M., Westbrook, A., LoParco, S., & Otto, A. R. (2025). The Interplay Between Tonic and Phasic Pupil Activity and Cognitive Flexibility and Stability. Psychophysiology, 62(8). https://doi.org/10.1111/psyp.70115.
この研究は、瞳孔(瞳の大きさ)の変化が認知的な柔軟性と安定性にどのような影響を与えるかを調べた論文です。瞳孔には2つの異なる活動パターンがあります。1つは「phasic activity(一時的な反応)」で、特定の課題に直面した時に瞳孔が大きくなる現象です。もう1つは「tonic……
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