レガシー論文

【Psycholo Mag Vol.391】レガシー論文

おはようございます。Psycholo Mag編集部です。

本日のレガシー論文特集は、心理学史上の「革新と洞察」を集めました。電子計算機の登場で統計分析はいかに進化したか、なぜ人は不公正を感じると心が揺らぐのか、ロマンティックラブの正体は実は愛着だったのか——こうした問いに向き合った先達たちの思考の軌跡です。

また、子どもとの日常会話がいかに人生を左右するのか、そして複雑なトラウマがどのように形成されるのかについても、丁寧な実証研究がお答えします。

時代を超えて輝く論文たちは、今日の皆さんの問題意識にも必ず光を投げかけるはず。朝の静寂に、心理学の深い洞察を。さあ、始めましょう。

The Application of Electronic Computers to Factor Analysis

Henry F. Kaiser

Kaiser, H. F. (1960). The Application of Electronic Computers to Factor Analysis. Educational and Psychological Measurement, 20(1), 141-151. https://doi.org/10.1177/001316446002000116.

この論文は、1960年代の電子計算機がどのように因子分析という統計手法に応用されたかについて、著者であるHenry F. Kaiserの経験と見方をまとめたものです。Kaiserは、心理学の分野では因子分析こそが最も早くコンピュータが使用され、現在でも最も広く使われている技術であ……

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Relative Deprivation

Heather J. Smith, Thomas F. Pettigrew, Gina M. Pippin, Silvana Bialosiewicz

Smith, H. J., Pettigrew, T. F., Pippin, G. M., & Bialosiewicz, S. (2012). Relative Deprivation. Personality and Social Psychology Review, 16(3), 203-232. https://doi.org/10.1177/1088868311430825.

この論文は「相対的剥奪感」という心理現象を詳しく調べた研究です。相対的剥奪感とは、自分が他の人や集団と比べて損をしていると感じ、それに対して怒りや不満を抱く状態のことです。これまで多くの研究者がこの感情を使って、ストライキなどの集団行動、犯罪行動、人間関係の対立、さらには健康状態……

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Romantic love conceptualized as an attachment process.

Cindy Hazan, Phillip Shaver

Hazan, C., & Shaver, P. (1987). Romantic love conceptualized as an attachment process.. Journal of Personality and Social Psychology, 52(3), 511-524. https://doi.org/10.1037/0022-3514.52.3.511.

この論文は、大人同士の恋愛が、赤ちゃんと親の間に形成される愛着関係と同じプロセスであるという仮説を提唱しています。つまり、幼少期に親子の間で築かれる心理的な絆が、大人になっても恋愛パートナーとの関係に影響を与え続けるということです。研究では、幼少期に見られる3つの愛着スタイル(安……

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Talking to Children Matters

Adriana Weisleder, Anne Fernald

Weisleder, A., & Fernald, A. (2013). Talking to Children Matters. Psychological Science, 24(11), 2143-2152. https://doi.org/10.1177/0956797613488145.

この研究は、親が赤ちゃんに話しかける量が、子どもの言語発達にどう影響するかを調べたものです。スペイン語を話す低所得家庭の赤ちゃんたちの家での親子会話を全日記録し、分析しました。驚くべき発見は、親が赤ちゃんに直接話しかける言葉が多いほど、赤ちゃんが実際の場面で言葉をすばやく理解でき……

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A developmental approach to complex PTSD: Childhood and adult cumulative trauma as predictors of symptom complexity

Marylene Cloitre, Bradley C. Stolbach, Judith L. Herman, Bessel van der Kolk, Robert Pynoos, Jing Wang, Eva Petkova

Cloitre, M., Stolbach, B. C., Herman, J. L., van der Kolk, B., Pynoos, R., Wang, J., & Petkova, E. (2009). A developmental approach to complex PTSD: Childhood and adult cumulative trauma as predictors of symptom complexity. Journal of Traumatic Stress, 22(5), 399-408. https://doi.org/10.1002/jts.20444.

この研究は、複数の外傷体験、特に子ども時代の経験が、成人になったときにどのような症状の複雑さをもたらすのかを調べた論文です。582人の成人と152人の子どもを対象に調査した結果、興味深い発見がありました。成人の場合、子ども時代に受けた累積的な外傷が、その後の症状の複雑さを強く予測……

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