【Psycholo Mag Vol.409】感情・生理心理学
おはようございます。Psycholo Mag編集部です。
本日のカテゴリーは「感情・生理心理学」。私たちの心と脳の対話をEEGやfMRIで盗み聞きする、なんともスリリングな5本の論文をお届けします。
恐怖は脳波にどんな痕跡を残すのか?AIが作った芸術作品を前にして、私たちの脳はなぜか懐疑的になるのか?そして意外な発見——感情表現が豊かなことと実行機能の強さは、思ったほど仲良しじゃないかもしれません。さらにはADHDのお子さんの反応抑制メカニズムまで。
今朝は、「感情が身体にどう映るのか」というアナログな問いから、「AIと人間の違いを見分ける脳」という現代的なテーマまで、感情科学の最前線を一気読みできます。難しそうに見えても、実はとても人間らしい話ばかり。さあ、一緒に脳の中を覗いてみましょう。
Fearful Events Induce Sustained Changes in Spontaneous Aperiodic EEG
Michele Deodato, David Melcher, Patrik Vuilleumier
Deodato, M., Melcher, D., & Vuilleumier, P. (2025). Fearful Events Induce Sustained Changes in Spontaneous Aperiodic EEG. Psychophysiology, 62(7). https://doi.org/10.1111/psyp.70103.
この研究は、恐怖を感じた後に脳の活動パターンがどのように変化するかを調べました。36人の参加者に中立的な動画と恐ろしい動画を見せ、その後の脳波(EEG)を測定しました。従来の研究では脳波の周期的な振動に注目していましたが、この研究は周期的でない背景的な脳活動に着目しました。結果と……
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購読して続きを読むNeural correlates of evaluative bias against artificial intelligence-labeled versus human-labeled artworks
Wenyu Zhang, Cong Xie, Liuqing Jiang, Li Yang, Zhe Hu, Ning Hao
Zhang, W., Xie, C., Jiang, L., Yang, L., Hu, Z., & Hao, N. (2025). Neural correlates of evaluative bias against artificial intelligence-labeled versus human-labeled artworks. Social Cognitive And Affective Neuroscience, 20(1). https://doi.org/10.1093/scan/nsaf071.
この研究は、人工知能(AI)が生成した絵画と人間が作成した絵画に対して、私たちがどのような偏見を持っているかを調べたものです。興味深いことに、実際には同じ絵画を使用していますが、「人間が描いた」というラベルが付いている場合と「AIが生成した」というラベルが付いている場合で、参加者……
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購読して続きを読むDissociating Valence from Motivational Direction with Scenes of Suffering, Threat, and Harm
Brandon G. King, Alea C. Skwara, Savannah V. VandenBos, Erika L. Rosenberg, Clifford D. Saron
King, B. G., Skwara, A. C., VandenBos, S. V., Rosenberg, E. L., & Saron, C. D. (2026). Dissociating Valence from Motivational Direction with Scenes of Suffering, Threat, and Harm. Affective Science. https://doi.org/10.1007/s42761-026-00374-9.
この研究は、感情において「良い悪い」という評価(価値性)と「近づきたい遠ざかりたい」という行動の方向性が、常に結びついているわけではないことを示しています。例えば、他人の苦しみを見ると「悪い」と感じますが、助けたいという近づく気持ちも生まれます。一方、自分への脅威は「悪い」と感じ……
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購読して続きを読むExecutive Functions and Emotional Granularity: No Evidence for Positive Associations
Marcel C. Schmitt, Julia Karbach, Tanja Könen, Ulrike Basten, Julia A. Glombiewski, Tina In-Albon, Tanja Lischetzke
Schmitt, M. C., Karbach, J., Könen, T., Basten, U., Glombiewski, J. A., In-Albon, T., & Lischetzke, T. (2025). Executive Functions and Emotional Granularity: No Evidence for Positive Associations. Affective Science. https://doi.org/10.1007/s42761-025-00307-y.
この論文は、感情をどれだけ細かく区別して感じることができるか(情動的粒度)と、脳の認知機能(実行機能)の関係を調べた研究です。研究者たちは、脳の注意力や記憶力などの実行機能が優れている人ほど、自分の感情をより詳しく理解できるはずだと予想していました。そこで、健康な人と慢性的な痛み……
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購読して続きを読むResponse Inhibition in Children With ADHD: A Time Domain and Time–Frequency Domain Analysis Study
Zeping Zhang, Kun Liu, Jintao Li, Wenhao Zhang, Kang Chen, Kun Sun, Yunlei Xu, Guangsheng Zhao, Suyong Yang
Zhang, Z., Liu, K., Li, J., Zhang, W., Chen, K., Sun, K., Xu, Y., Zhao, G., & Yang, S. (2025). Response Inhibition in Children With ADHD: A Time Domain and Time–Frequency Domain Analysis Study. Psychophysiology, 62(12). https://doi.org/10.1111/psyp.70195.
この研究は、注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもたちが、どのような脳活動のパターンを示すのかを調べた論文です。具体的には、「Go/No-Go課題」という、指示に従う場合と従わない場合を判断する課題を使って、ADHD児と通常発達児の脳活動を比較しました。その結果、ADHD児は正し……
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