レガシー論文

【Psycholo Mag Vol.377】レガシー論文

おはようございます。Psycholo Mag編集部です。

本日のレガシー論文特集は、心理学史上に燦然と輝く5つの傑作を揃えました。これらは単なる「昔の論文」ではなく、現在の研究の土台となっている知的遺産です。

睡眠科学の扉を開いた「初夜効果」から、人間の行動変容を説く「自己効力感」、そして自閉症児の認知世界を探る「心の理論」まで。さらに幼児の学習能力を支える「実行機能」と、ネズミから人間の思考を読み解いた「認知地図」—いずれも当時の研究者たちが立ち向かった根本的な問いばかりです。

時代を超えて輝く知見の数々。あなたの朝の一杯をお供に、心理学の奥深さへご招待いたします。

THE FIRST NIGHT EFFECT: AN EEG STUDYOF SLEEP

H. W. Agnew, Wilse B. Webb, Robert L. Williams

Agnew, H. W., Webb, W. B., & Williams, R. L. (1966). THE FIRST NIGHT EFFECT: AN EEG STUDYOF SLEEP. Psychophysiology, 2(3), 263-266. https://doi.org/10.1111/j.1469-8986.1966.tb02650.x.

この論文は、人間が初めて実験室で眠るときに起こる「初夜効果」という現象を調べた研究です。43人の被験者が4晩連続で実験室で寝た際の脳波を測定し、分析しました。結果、初日の夜は目覚めている時間が多く、深い眠りやレム睡眠(夢を見ている状態)が少ないことが分かりました。また、深い睡眠段……

この論文の解説の続きとキーワード解説は、メールマガジン購読者向けのコンテンツです。

購読して続きを読む

Self-efficacy: Toward a unifying theory of behavioral change.

Albert Bandura

Bandura, A. (1977). Self-efficacy: Toward a unifying theory of behavioral change.. Psychological Review, 84(2), 191-215. https://doi.org/10.1037/0033-295x.84.2.191.

この論文は、心理学者アルバート・バンデューラが提唱した「自己効力感理論」についての重要な研究です。簡単に言うと、人間が行動を変えるとき、その変化を生み出す最も重要な要素は「自分はこれができる」という信念(自己効力感)だということを主張しています。論文では、様々な治療法や心理的介入……

この論文の解説の続きとキーワード解説は、メールマガジン購読者向けのコンテンツです。

購読して続きを読む

Does the autistic child have a “theory of mind” ?

Simon Baron-Cohen, Alan M. Leslie, Uta Frith

Baron-Cohen, S., Leslie, A. M., & Frith, U. (1985). Does the autistic child have a “theory of mind” ?. Cognition, 21(1), 37-46. https://doi.org/10.1016/0010-0277(85)90022-8.

この論文は、自閉症の子どもが他者の心の状態を理解できるかという重要な問いに取り組んでいます。研究者たちは、自閉症児が「心の理論」という認知能力を欠いているという仮説を立てました。心の理論とは、他の人がどのような信念や考えを持っているかを推測する能力です。この仮説を検証するため、人……

この論文の解説の続きとキーワード解説は、メールマガジン購読者向けのコンテンツです。

購読して続きを読む

Relating Effortful Control, Executive Function, and False Belief Understanding to Emerging Math and Literacy Ability in Kindergarten

Clancy Blair, Rachel Peters Razza

Blair, C., & Razza, R. P. (2007). Relating Effortful Control, Executive Function, and False Belief Understanding to Emerging Math and Literacy Ability in Kindergarten. Child Development, 78(2), 647-663. https://doi.org/10.1111/j.1467-8624.2007.01019.x.

この研究は、低所得家庭の3~5歳の子ども141名を対象に、自己調整能力が学業成績にどう影響するかを調べたものです。具体的には、幼稚園時代に測定された「努力的統制」「心の理論の理解」「実行機能」の3つの自己調整スキルが、小学校準備段階での算数と読み書き能力にどう関連するかを分析しま……

この論文の解説の続きとキーワード解説は、メールマガジン購読者向けのコンテンツです。

購読して続きを読む

Cognitive maps in rats and men.

Edward C. Tolman

Tolman, E. C. (1948). Cognitive maps in rats and men.. Psychological Review, 55(4), 189-208. https://doi.org/10.1037/h0061626.

この論文は、ラットを使った実験を通じて、生き物がどのように環境を理解し、行動するのかを研究したものです。トルマンは、ラットが単純に刺激に反応するのではなく、環境の「地図」を頭の中に作っている、つまり認知地図を持っていることを発見しました。論文では5種類の実験(潜在学習、代理試行錯……

この論文の解説の続きとキーワード解説は、メールマガジン購読者向けのコンテンツです。

購読して続きを読む

続きはメールマガジンで

Psycholo Mag は、最新の心理学論文を毎朝わかりやすい日本語解説でお届けするメールマガジンです。
購読すると全ての解説・キーワード解説・バックナンバー全文をお読みいただけます。

購読をはじめる

同じカテゴリーの最新号